2012年2月3日金曜日

スラッシュポケット

少し前のことですが、NO.J1019 シャツカラージャケットコートの仕様書のおかげで
初めてのスラッシュポケットにまんまと成功+感動した茄子(=ノラ)が、
スラッシュポケット讃歌なるものをつらつら書き綴ったことがありました。

字だけで。

え〜〜すっごい不親切。写真でも図でも、どっちか載せんかい。


というのがサイレント・マジョリティだったに違いない…。
そう思い至るきっかけになる、ありがたいコメントをいただきましたので
今日は汚名返上!とばかり、朝からカメラ片手に主婦業放棄。
以下、その一部始終です。
全部拡大できます。
っていうか拡大しないと字が読めません…(汗)


用意するもの

ポケット口布+手前布と、向こう布。


人が着用してるところを、自分は下がって見てるつもりで、
自分から見て手前にあるのが手前布、
向こう側にあるのが向こう布、と覚えてます。
こんな覚え方であってるかどうかはわかりませーん。でも便利。


まず、口布と手前布を縫い合わせます。


手前布側にアイロンで片倒し。


口布の裏に、ポケット口の形を描いておきます_私は鉛筆で。


本体に、中表で合わせて


ポケット口を一周ぐるり縫います。
カーブは細かい針目で。


ポケット口の中央に切り込みを入れます。
端は縫い目の1ミリ手前まで、一直線に。


裏側に引っぱりだしてアイロン。
表から見るとポケット口ができています。


次に、ここに向こう布を中表で合わせて縫うのですが、
このとき、向こう布と口布+手前布を、むりやり合わせたりせず、
平らな所で合わせてみて、どちらかがはみ出したとしても
それでよし、と見なします。


本体をよけて、ポケット袋布だけを縫い合わせます。


はみ出した部分は、
裏地をつける服の場合なら、縫い合わせたあとで切り揃えればいいし、
ひとえ仕立てなら、ロック始末のときに裁ち落とします。

袋布が縫えたところ。
表から見てみるとこんな感じ。


口布と向こう布を押えるステッチを入れます。
この写真でいうと、Cを引き延ばしたような形の黒いラインがそう。
(拡大して見てね)


口布を縫いつけた縫い目から5ミリのところを、
ポケット口の縫い代はよけて、口布と向こう布だけにぐるりステッチ。
カーブだけはポケット口の縫い目ギリギリのところを縫います。
裏から見るとこうなります。
ちょっとアウトコース気味になっちゃったけど。


押さえステッチを表から見てみるとこんな感じ。
スラッシュポケットができました。

 


しかしこのスラッシュポケットが採用されていた
シャツカラージャケットコートは裏地付き。
裏をつける場合はこれでいいのだけれど、
ひとえ、それもニットものなんかだと、
本体に縫いつけてしまう、というのも一案です。





これはこれで、デザインとしてありだし、
家で洗濯機洗いするようなものには、より適してるかも。




こんなもんで、どう??


縫い目(シーム)利用のシームポケットに比べて
どこにでも切り込み(スラッシュ)を入れて作れるスラッシュポケットは
自由度が高い!ってとこがポイントだと思います。
あいにく、頭のカタい私にはいいアイデアが浮かびませんが
作り手次第で愉快な利用法があるはず。
れっつ トライですよ〜。




Mパターン研究所 さま

これは断じて営業妨害ではありません。
むしろNO.J1019 シャツカラージャケットコートの
販売促進に貢献すると信じて載せているものです。

もし差し障りがあるようでしたら速やかに取り下げます。
よろしくお願いします。






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